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糖尿病の合併症

血糖値が高い状態が長く続くと、全身の血管が傷み、さまざまな合併症が出てきます。ヘモグロビンA1cが高くなるほど合併症が起きやすく、高血圧や脂質異常症がある場合、喫煙している場合には進みやすいことがわかっています。
糖尿病といわれたら、自覚症状がないからといって放置せず、食生活や運動習慣を見直すなど、生活習慣全体を見直すチャンスとしてください。

自覚症状はなくても

糖尿病になっても、初めのうちは「痛い」とか「苦しい」といった自覚症状がありません。そのため、「たいした問題はないのでは?」と思う人も多いでしょう。しかし、血糖が高い状態が続くと、血管の壁を傷つけるようになります。全身の血管に障害が出てさまざまな合併症が起きる前に、早いうちからきちんと治療することが必要なのです。

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症には、大きく分けて「細い血管が傷ついて起こる病気」と「太い血管が傷ついて起こる病気」があります。
細い血管の病気には、手足のしびれや感覚が鈍くなるなどの症状がみられる「糖尿病性神経障害」、腎臓の働きが悪くなる「糖尿病性腎症」、目の中の血管が傷ついて視力が落ちる「糖尿病性網膜症」があり、これらを糖尿病の「3大合併症」といいます。
太い血管の病気には、「脳卒中」や「心筋梗塞」などがあります。糖尿病の場合、「一度心筋梗塞を起こしたことがある人」と同じくらい心筋梗塞を起こしやすいというデータもあります。
ほかにも、肺炎や歯周病、皮膚炎なども起こりやすくなり、最近の研究では、がんや認知症とも関連があることがわかってきました。

血糖コントロールと合併症発症との関連

細小血管合併症の発症は血糖コントロール状態に強く依存しますが、動脈硬化症は軽度の高血糖状態でも発症リスクが高まります

血糖コントロールと合併症発症との関連

HbA1cと糖尿病網膜症との関係

中等度糖尿病網膜症の有病率が上昇し始めるHbA1c値が6.5%

HbA1cと糖尿病網膜症との関係

7年間での心筋梗塞発症率(Finnish Study)

糖尿病があると心筋梗塞になりやすい

7年間での心筋梗塞発症率(Finnish Study)

治療と定期的な検査を

治療と定期的な検査を

合併症を予防するためにも、糖尿病と診断されたら、運動療法や食事療法、必要に応じて薬を使った治療を行い、血糖値をコントロールすることが重要です。血糖値が安定している場合でも、定期的に血糖値や血圧、体重、尿たんぱくなどの検査を受け、合併症のチェックや治療も怠らないようにしましょう。
禁煙や血圧の管理も重要です。

もっと詳しく知りたい方へ

こちらで、理解をより深めることができます。

一般社団法人日本糖尿病学会 公益社団法人日本糖尿病協会