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血圧

普通は血圧が高くても何の症状もありませんし、特に不自由なこともありません。ではどうして会社や市町村の健診で血圧を測るのでしょうか?それは高血圧があらゆるタイプの循環器病(脳卒中や心疾患など)の原因となることがわかっているからです。

血圧とは

血圧は一般的には動脈内部の圧力のことを指し、血圧値は心臓から送り出される血液の量と血管の抵抗で決まります。
血圧は心臓の収縮に伴って大きく変動し、通常、最大となる値(収縮期血圧)と最小になる値(拡張期血圧)で示されます。

どのくらいから高血圧?

高血圧の診断基準

診察室(病院や健診)で測定したときは収縮期血圧140以上、拡張期血圧90以上です(単位はmmHg)。上の血圧でも下の血圧でもこの基準を超えていると高血圧と判定されます。

あなたの血圧は大丈夫?

血圧の値が高くなるにしたがいⅠ度からⅢ度までの高血圧に分けられます。また高血圧でない場合は正常域血圧となりますが、これも3つの区分に分けられ、一番低い区分(収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満)を至適血圧といいます。

■血圧の詳細区分(mmHg)

■血圧の詳細区分(mmHg)

なぜ血圧が高いと注意が必要なの?

血圧が高い状態が続くと、血管は張りつめた状態に長くおかれるため、次第に厚く硬くなり、血管本来のしなやかさを失ってもろくなってしまいます(動脈硬化)。自覚がないまま動脈硬化は進行し、やがて循環器病(脳卒中心疾患など)を引き起こしやすくなるのです。これが血圧が高いと注意が必要な理由です。

血圧が高いと循環器病になりやすい

下図は血圧測定した人をその後何年も追跡して、どんな人が循環器病になりやすいかを調べた調査から作成しました。
この図では至適血圧の人と比べてどのくらい循環器病になりやすいかをおおよその倍率で示しています。血圧が高くなるほど循環器病になりやすいことが一目瞭然です。
例え正常域血圧の中でも血圧が高めのほうが循環器病になりやすいことを覚えておいてください。それぞれの血圧レベルに応じて、とりあえずどうすればよいかも示しています。至適血圧以外の人は生活習慣の改善が必要です。

血圧と循環器病のリスク

血圧と循環器病のリスク

血圧を下げるには

塩分のとり過ぎ、野菜・果物の不足、肥満、運動不足、多量飲酒などの生活習慣は血圧を上昇させます。これらに当てはまるものがあればぜひ改善に取り組みましょう。さらに高血圧の人はかかりつけ医の判断で必要があれば服薬治療の対象になることがあります。多くの研究で血圧を下げると放置した場合よりも循環器病の危険度が大きく減ることが示されています。

■高血圧を予防・改善する生活習慣

血圧を下げるには

家で測った血圧は?

家で測った血圧は?

最近は電気店等で手軽に購入できる自動血圧計が普及したので家で血圧を測定している人も多いと思います。家庭血圧も高血圧の治療を考えていくうえでなくてはならない大事な情報になっています。

家で血圧を測るときは、朝なら起きてから1時間以内、夜なら寝る前がよいでしょう。血圧計は二の腕(上腕)に巻きつけるタイプがお勧めです。血圧は座った姿勢で測り、測定前に必ず1~2分間安静にしてください。測定回数は原則2回でその平均をとります。何度も測定してよい値だけを記録することはしないようにしてください。

家庭血圧の診断基準

家庭血圧の診断基準

家庭血圧での高血圧の診断基準は上も下も診察室(病院や健診)より5mmHg低いことに注意してください。診察室では正常でも家庭血圧がこの値を超えていれば医学的に高血圧と診断されます。

白衣高血圧と仮面高血圧

健診や病院では血圧が高いが家では高くないという人をよく見かけます。これは白衣高血圧とよばれる状態で緊張が原因です。このタイプの人は一時的に血圧が上がっているだけのことが多いと考えられています。

白衣高血圧

一方、病院では血圧が高くないのに家では高いという人もいて、これは仮面高血圧とよばれています。このタイプは逆に血圧が高い時間が長く続いている可能性があります。この二つを比べると仮面高血圧のほうが循環器病になりやすいことが知られています。仮面高血圧は家庭血圧を測定しない限り診断できないので家で血圧を測って記録する習慣を身につけ、気になったらかかりつけ医に相談するようにすればよいでしょう。

仮面高血圧

図は診察室血圧と家庭血圧を組み合わせた分類です。最も危ないのは持続性高血圧ですが、仮面高血圧もかなりハイリスクです。なお白衣高血圧はそのうち持続性高血圧に移行する場合があるので、当面の危険度は低いのですが定期的な家庭血圧測定で経過をみていくことが望まれます。

血圧のタイプ

血圧のタイプ

もっと詳しく知りたい方へ

こちらで、理解をより深めることができます。

循環器病情報サービス(高血圧)(独立行政法人国立循環器病研究センター)